名前:Chieko
留学期間:June 2005- April 2007
学校名: Brigham Young University, Provo
専攻:Bachelor of Arts in Humanities and Music minor
なぜ留学しようと思ったのですか?
(留学の動機はNomen Global の欄と同じです。) 留学は以前からの夢でしたが、最終的に留学を決意したのは、日本経済の不況の影響により私が働いていた所の経営が傾き始めた時でした。私は、将来のために、もっと高度な教育か資格が必要かもしれないと感じ、これを機会に留学をしてみようと思いました。この時点で、私は高卒の学歴まで持っていましたが、もし出来るならアメリカの大学で勉強してみたいと思いました。
学校と専攻を決めた理由を教えてください。
BYUで勉強することは、私の希望ではありましたが、転校が許可されたことは、わたしにとって、まさに奇跡でした。本当は、音楽を専攻にしたく、少し準備もしていたのですが、私の実力は、BYUのレベルに到底及びませんでしたので、音楽はMinorとして学ぶことにしました。Child Education も考えていましたが、このプログラムの願書の締め切りが過ぎており、私が転校する時期に間に合いませんでした。それでも、このプログラムを勉強したいなら、必修科目にパスした上、半年以上待つ必要がありました。そこで、Open Major であるHumanitiesを専攻にし、勉強することにしました。
留学のためにどのような準備をしましたか。(TOEFL、資金、面接その他)
アメリカに来てからTOEFLを受けましたが、TOEFLは私にとって難関そのものでした。TOEFLを10回受けましたが、BYUに入るための点数を取ることは出来ませんでした。BYUに入るために転校という手段だけ残されていましたので、必要なGPAを取れるよう、LDS Business Collegeでその準備をしました。
実際に入学してみていかがですか。
私の場合、LDS Business Collegeを卒業してからBYUに転校しましたので、ほとんどの一般教養科目をここで勉強する必要がありませんでした。ですから、その点は助かりました。しかしながら、私がHumanities を勉強すると決めたとき、アドバイザーからこの専攻は私にとって非常に難しいと言われました。Humanities では、art, music, literature などに関することを理論として学びますが、興味はあったものの、読む量や書く量が並大抵ではなく、この専攻をこなすことは本当に難しかったです。卒業した後に、私の元アメリカ人ルームメイトや先生から、英語で学ぶHumanities はinternational students 特にAsian students にとっては最も難しい専攻だと言われました。年齢が高いことと、英語の能力が低いことは、BYUで勉強することは、大きな壁でした。どんなに頑張ってもいい結果が得られず、私はお金と時間を無駄にしているのではないかと何度も泣き、何度も落ち込みました。BYUの図書館が、私のセカンドハウスとなり、クラスが無いときはほとんどそこに入りびたりでした。しかし、こんな私にも何人かのアメリカ人の友達ができ、その人たちが私の勉強を助けてくださったり、親しくなったクラスメイトが、私のペーパーを見てくださる方を紹介してくださったりしました。何人かの教授も私が勉強を少しでもし易くなるようにと助けてくださいました。途中で専攻を変えることも出来たかもしれませんが、せっかく選んだ専攻でしたし、それまでに修得した科目を無駄にしたくなかったので、卒業を目標にやるだけやってみました。
いい成績を取ることは出来ませんでしたが、クラスにパスし、予定していたApril 26, 2007 に卒業できました。又、この日は私の誕生日でしたので、卒業式自体が私への大きなプレゼントになりました。
これから目指す人へのアドバイスをお願いします。
BYUを目指しておられるすべての人に当てはまるわけではありませんが、アメリカという環境の中で、英語で大学の授業を受けることは、思っているより簡単ではないかもしれません。挫折することもあるかもしれません。もしかしたら、人種差別を感じるかもしれません。でも、それぞれの目標に向かって、自分の出来ることを精一杯やっていくなら、いろいろな形で、成功を見ることができると思います。成功とは、人が決めることではなく、自分自身で感じ取り納得することです。困っているときや悩んでいるときすぐにそれらが解決しなくても、先で必ず道が開けると思います。留学中には、大変なこともあるかと思いますが、どうぞ、いろいろな経験をEnjoy することも忘れないで下さい。
余計なおせっかいかもしれませんが、アメリカの大学で勉強することは、その人の意志ではありますが、アメリカで勉強できるということに感謝していただきたいと思います。多くの人が留学を望んでいますが、いろいろな事情で留学をあきらめなければならない人たちがいることも事実です。私の場合、私ひとりの力では、BYUに入り、又卒業することは決してできなかったことでしょう。母の支えや、友人たち、先生方、また周りの人たちの助けと励ましにより、時間はかかりましたが、私の夢と目標を達成することが出来ました。私はこれらの人たちと、経験と、与えられた環境に感謝しています。私は留学を通して、学課を学んだだけでなく、多くの人々から、どのように奉仕するかを学びました。